続きです。
*体調管理の基礎の基礎*2020/04/07
④炭水化物
炭水化物の役割は車の構造で言うとガソリンなどの燃料に当たります。(単純に考えて)
ガソリンをまんたんに積んだ車のタイヤが壊れていたり、
ブレーキがきかなければトラブルを起こすのは目に見えています。
(雪山での遭難や災害時の体力温存の際には真っ先に補給が必要となります。
必要とされる時がどんな状況なのかの判断が入ると優先度がかわってきます。)
糖質制限やファスティングなど食事療法も人それぞれなので、
ここで書き込む内容は糖尿病の患者さんに対して常日頃していることを書きます。
・夜8時以降は食べない。(比較的規則正しい普通の生活をしている方向けの説明になります。アスリート、筋トレなど目的を持って体力作りをしている方には当てはめられません。)
*時間栄養学という分野も存在します。
食事として何を食べるかという前に、
毎日をどの様に時間を過ごしているかも大きく健康には関係してきていることがわかってきています。)
・食事の際の食べる順番としては、
水分(一日かけて1.5L)、
タンパク質(体重1kgあたり1g)、
脂質(オメガ3を大さじ1杯)、
ミネラル、ビタミンを十分に取った上で
炭水化物をとる様に説明しています。
一日に3回食べるチャンスがあると考えてそれぞれを振り分けてもらいます。
一食抜くことで直後には身体に問題なくても、
その行動が習慣化されてしまった場合、
身体の中がすかすかになってきやすいです。
(すかすか=だるい、疲れが取れにくい、太れない、冷え、ETC)
(従来の食事では十分な栄養がとれていないことを知り合いの方たち=患者さん)は(だいたいが60代以上)自覚していました。
美味しいものしか食べたくない戦後直後の苦労をした方達。
もう抵抗勢力として薬だけ出せばいい。
具合が悪くなったらみてくれという。
果物や野菜は栄養を取るためだけでなく、
心の栄養として食事を楽しむためにも必要です。
しかし不足しているのであれば、
補充としてのビタミンC+総合ビタミン剤をとることもありだよと。
平和な時は今を変えるのが面倒だから、
お話ししても聞いてもらえませんでした。
タバコもお酒もやめるくらいなら死ぬとまでいう強者もいました。
でも今は何をどうすればいいかお話すると、
現状維持もしくはそれ以上に体調を保つために行動してくれる様になりました。)
・美味しいもの(お菓子や甘い果物)は午前10時、
もしくは午後3時あたりの空腹時に食べる。
そしてその日の夕食でのご飯(おこめ)の量を減らす。
どこかでたくさん食べたらどこかを減らす様に説明していますが、
お腹が空きすぎると食欲や美味しさは増しますが、
食べ過ぎてしまいがちです。
そしてそれを繰り返していると血糖の乱高下で血管が傷ついていきます。
・精製された粉類でなく、食物繊維の含まれたものを食べる。
(その人の体調によって良い方にも悪い方にも変化するため、
糖尿病という栄養が偏った状態でそうしても甘いもの、美味しいものに手が伸びてしまう方へのアドバイスになります。
食物繊維はもしかするとその人に必要な栄養分も吸着して排泄してしまう可能性があるからです。)
*リーキー・ガット(腸漏れ症候群)を引き起こすカンジダ菌を腸管内にたくさん住まわせてしまっていると、
カンジダ菌が好きな甘いものをたくさん食べてしがいがちになると考えている研究者も存在するそうです。
リーキーガットを予防改善するために、
糖分や炭水化物をとりすぎない、
カンジダ菌の成長を邪魔するMCTオイル、オメガ3、シナモン、ミントなどを食事に使用してみてください。
(副腎疲労で予防医学を展開している本間龍介先生、良子先生の本に詳しく解説されています。)
発酵食品を食べているのにお腹が張って調子が悪くなる場合の病気(SIBO)についても丁寧に説明されています。
腸の粘膜もタンパク質でできています。
水分が十分に補充されていないと腸の粘膜も薄く傷つきやすくなります。